世良心療内科クリニック

小樽市の心療内科、精神科 世良心療内科クリニック

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コラム

baby step

longtime no see

恐竜の骨がきれいに並んでる。 全長8メートル。日本ではこんなにそろった全身骨格の恐竜は例がないそうだ。 発見から約15年の歳月を経てクリーニング(!!)が終わり、レントゲン写真みたいに骨が並んだ下で、大人がばんざいしたり(すると、その巨大さがわかるのだった!)子供たちがずらり並んで歓声をあげるニュースに、なんだか笑ってしまった。 恐竜の骨って、なんでユーモラスなんだろう?? 他のいきものの骨じゃ、こうはいかない気がするなぁ。 のんきなニュースは、青く澄んだ空によく似あった。 気持のいい秋の始まりだった。   翌日、 朝5時、メールの着信音で目が覚めた。 だれだ?こんな時間に? “大変、北海道で夜中の3時に地震だって。 ネットで騒いでるよ。みんな大丈夫かな?“ メールをくれた友人も私も、北海道育ち。 もっとも親しい友人たちはともに今も北の大地にいる。   あわててテレビをつける。 各地の震度がバナー広告のようにテレビ画面の上を次々と流れていく。 震度4 むかわ町、安平、厚真町、札幌東区 震度3、千歳市、札幌… アナウンサーが緊張した声で、各地の模様を読みあげてゆく。 速報で震度4とされたのは、危機が壊れ正確な情報が入らなっかたためで、実際は震度7だったと発表されたのは、2日後だったか。   ともあれ、友人にメールする。 札幌の友人からはすぐに電話があった。 「もう、たいへんだよ。棚の上のもんも何もかも落ちて、ワヤクチャ。怖くて眠れないし、停電で真っ暗で片づけもできないしさ」 それでも、声を聴くと、少しほっとした。 小樽からは“ 停電で大変だよ~、でもみんな無事だから安心してね~~“とすぐに返信があり、けががないことだけは確かめられたのであとは電源保持のため、メールも控えた   刻々と更新されるニュースを見ながら、あれ?と首をひねった。 むかわ町?・・・どっかで聞いた名前だぞ・・・。 あぁ、恐竜だ! 昨日、ユーモラスなニュースで初めて知った町の名が、今日は一転こんな被災の地としてつげられるとは?! せっかく並べられた標本も崩れてしまったんだろうか? 満面の笑みを浮かべていた小学生たちはどうしたろう? まだ、厚真町の被害者の訃報は届いておらず、私はまだ少しのんきに案じていた・・・・。   札幌の友人から再びメールが届いたのは、2日後だった。 “パンと牛乳を買いに行ったけど、どこにもありませんでした” “こっちから送ろうか?”と書きかけて、指を止める。 流通もストップしてるのに、アホか? 便利になれた身には、そんな簡単なことすらとっさには思いが至らないのだった。   札幌の友人は、以前大阪に住んでいた。 その関西はつい先日スーパー台風に直撃されたばかり。 安否を気遣って久しぶりに電話で話し、互いに反省したとこだったそうだ。 “いやぁ、もう、なにがあるかわからない世の中だもんね。もっとちゃんと連絡とりあおうね”   その余波(?)で、私にも“元気?メール”が届いた直後の、この地震だった。   食器やら本やら何もかもが崩れた部屋の写真は、なかなかにすごかったけれど、私のふだんの汚部屋とどっこいどっこいでもあった気が・・・・。 けど、割れた食器がおおきな紙袋2袋分と聞くと、冗談ではなかった。   同じ札幌でも真駒内近くの高台に住むお姉さんのところはもっとすさまじく、食器棚から何から扉という扉は全部開いて中身が飛び出し、ワインやウイスキーの瓶は割れ、重い冷蔵庫やドラム式洗濯機まで動いていたそう。 幸い不在だったので、下敷きになることは免れたそうだけど・・・・。・・・・・ [続きを見る]

7年め

なんと初雪が降りました。 東京で11月に降るのは、実に54年ぶり。 お天気キャスターはもう2日くらい前からテンション高め。 何年か前の転倒者続出の映像なんかバンバン流して、注意喚起。 やれ、両手はあくように荷物はリュックにしろとか、交通機関は大幅に乱れるだろうとか、3センチの積雪が予想されますだの、半ばはしゃいでる感じ?   名にし負う豪雪地帯富山生まれ、北海道は巣城の育ちの私としては、毎度ながら、苦笑。 ホント、都会の人って雪に弱いんだから。 案の定、朝の7時から、既に西武線は6分遅れ。 もっとも、この西武線、飯能や秩父の山奥ともつながってるせいか、昔は雨でもよく遅延したもんです。 ほんと足弱サンなんだからと、沿線住民はあきれたもんです。 そのくせ、ゼネストとか春闘でみんな運休してるときとかは、張り切って、通常運転するんだよなぁ。 小田急線とともに。 学生時代、OL時代と、おかげでどんなに不利益(!)をこうむったことか。   ともあれ、半世紀ぶりの初雪は、たしかにちょっとあたりをうっすら白くしたけれど、やがてただの曇天にかわり、さして被害も出ずにすぎさり、夕方のニュースではキャスターたちが、ちょっとした空振り感をにじませていた。   でも、おかげで、一気に冬の気配が街を支配した。 我が家の窓も、結露で真っ白に。 12月にはまだ数日あるのに、気分はもう師走。 一年を振り返ったりしてる。   思えば、2010年にスタートしたこのコラムも、年があけたら、あしかけ7年。 ふと読みかえしてみて、気づいた。 わたしって、いつも、春よ来いと、桜を待ち望んでいるんですね。 京都が好きで、見知らぬ異国に思いを馳せ、各国の珍しい言い回しを見つけては喜び。 逆風満帆の韓流にいまだ別れを告げられず、電車が好きで、車内で見かけたささやかな光景にほのぼのしたり、人々の幸せを祈ったり。 そして、そのあとには、必ず“私もね”と続ける(へへ) 日々記憶が薄れていく母の姿に胸をつかれ、案じては、いやいや自分だってかなりのもんですヨと、ひとり突っ込みをいれる。   そんなことの繰り返しで、私の日々はなりたってるんだなぁ、ってことがよくわかる。 トホホ。ちと、ものたりないやも。 いや、いいのな?それで。   大過なく、日々がすぎていく。 小さな諍いや憤り、いやなこと、恨みつらみもあるけれど。 初雪のあと、思いもかけない柔らかな陽がふりそそぐ、今日のような日には、ありがちなぁ~なんて言葉がふと脳裏をよぎるのです。   毎日は楽しくてあたりまえ、遊びの予定がいっぱいで、 いつか自分が60になる日がくるなんて、想像もしてなかったころ。 それどころか、50代,40代,いや30才だって、どんだけ年寄り??みたいに無視しきっていた日々。   “ありがたい”なんて発想じたい、ありえなかった。 それから、幾星霜。 かつての私と同じように、若い人の世界は自分を中心にまわっているんだろうなぁ。 格差社会はどんどん広がって、あっちでもこっちでもウエィチェンゲイン(ケニアの言葉で“問題だらけ”)世界は混迷の一途をたどっているようにも見えるけれど、 でも、開けない朝は(ん?夜か)ない。 はるか昔、だれだったか男のアイドルがラジオのDJで毎回言ってた決めゼリフ。 “今日は、ちょっとだけ明日なんだよ~~っ!”   そう、明日に向かって。 7年目の春を目指すといたしましょう。 では、みなさんもご一緒に ♪PAAP・・じゃなかった、AAO(エイエイオー!)  ・・・・・ [続きを見る]

美しい言葉たち

“地獄へようこそ! 賃金未払いにつき、あなた達の安全を守ることができません“ 空港で、警官や消防士がそんな横断幕を掲げて、出迎えたリオ五輪もとっくに閉幕。 すっかり記憶の彼方の出来事のようだけど、私の思い出の中ではまだ新しい(^_^;)   日本だったら、あんな抗議、オリンピックに水をさすとんでもない行為だって、非難轟々なのでは? でも、ちょっとしたユーモアありませんか? ってか“地獄にようこそ”って言葉じたいに、もはやちょっとしたギャグっぽいニュアンスがあるので、 デモンストレーションとしてはキャッチーだし、悪くないのでは? だからこそ、マスコミが飛びついて、全世界には配信されたんだろうし。 あっ。 ってか、もはやSNSの時代。旅行者たちの自発的拡散というべきですね?   ところで。 警官たちですら、こんなキャッチーな文句を選ぶブラジルという国には、ピロポというものがあるそうな。   女性を喜ばせるちょっとした褒め言葉。 それが、ピロポ。 たとえば、海岸にステキな美女がいたとします。 男はすかさず、声をかけるのだそう。 “なんて、美しいんだ。 あなたが歩けば、砂も後を追うでしょう“ とかね。   銀座にその名も“ピロポ”という老舗バーがあるそうな。 座っただけで2,3万円ってウワサ。 どんな高級バーはか知らないけれど、命名した人、さすがぁ!! でも、最近じゃぁ、ご当地ブラジルでは、このピロポが結構な問題になってるらしい。 “セクハラだ! 不意打ちみたいなもんだ! 通り魔とどこが違うっ!! 女をなんだと思ってる!!“ エトセトラエトセトラ。 さすがの色男たちもなんだか、肩身がせまいのだとか。 う~~~む。やっぱ、時代でしょうかね? ディズニーだって、昔だったら、最初に王子様が出てきたら、それは運命の人で二人はハッピーエンドときまっていたけれど。 『アナと雪の女王』じゃ、あらあら、ハンス王子ってば、腹黒のワルなんじゃなぁい!!! 初めてのキスまでしたのに!! ああらあらら,ディズニーもついに処女性が金科玉条じゃなくなったってこと??? これも時代なのね~~~っ。   というわけで、残念ながら、ピロポは旗色が悪いようだけれど。その国ならではの言葉で、 一語では翻訳しにくい単語を集めた本というのが、最近流行っているんだとか。 あぁあ~~んっ、それ、私がやりたかった~~~っ!!! と、泣き言はあとにして。   同じブラジルながら、こちらはあまり文句のでなさそうな言葉。 CAFUNE “愛する人の髪にそっと指を通すしぐさ”の事ですって。 ひゃぁん、さすが、情熱の国だワ。   我らがジャパンからは、“木漏れ日” これも、よその国では一言で表す単語は見当たらないらしい。 Oh!これまた平和な感じでいいなぁ~~。  ・・・・・ [続きを見る]

オリンピックが来る~~~~っ!!

リオ五輪、いよいよ開幕ですね。 でも、祝賀ムードより、なんだかもろもろ暗雲たてこめてるふうなのは、時代ってもんなんですかね?   前回の東京五輪の時、私は小学校5年生。 ジャボチンスキーにタマラプレス。 巨体を揺らして重いバーベルしならせたり、トウリャァ~~ッと気合一発、砲丸投げる姿が、その耳慣れぬ名前とともに、今もしっかり脳裏に焼きついてます。 もちろん、裸足の王者アベベも、体操平均台の花ベラ・チャスラフスカも!!   2020年のオリンピックは果たしてどうなるのか? のんきに『東京音頭‘20』なんて歌ってられるのかしら? ん~~~っ、都知事がだれになろうと、どう汚職があろうと、ドーピングが発覚しようと、なんかそこそこ、浮かれた祭典になりそうな気がするなぁ・・・・。 サッカーのワールドカップが開かれる時も、世間はさんざフーリガンの来襲を心配しtれいたけれど、私はけっこう楽観視してました。 いやぁ、やっぱ、日本って、遠いから。 それにお金もかかるし。ヨーロッパから大挙してくるのは、むずかしいんじゃないかなと。   さすがに、最近のIS(イスラム国)のテロとか見てると、今度ばかりはあんのんとしてられないとも思うけれど。 携帯電話がすっかりガラパゴス化したように、治安とか平和とか、世界観的になんだかガラパゴス化してる日本って、案外悪くないんじゃないかなとも思ってる私。 だって、あのアルジャジーラが、中東の戦争や世界の紛争ばかり流している放送局がですよ、日本支局を開設、初の発信ニュースが、“お花見”ですもん!!!!   平和ボケ? たしかに。 脳天気? おっしゃる通り。 でも、ありがたいことじゃぁあ~~りませんか(と、思わずチャーリー浜に ^0^)   問題は山積みだってことくらい知ってるさぁ。 選挙のたびに絶望するし、我が家は今日から独立国だ!と、アホなこと、1人空に向かって吠えてた今は亡き父の気持ちも、十分に理解できたりして・・・。   でもね、でもさ。 なんとかなるさ。 なんとかなるよ。   うん、きっと。   テレビでは上半期のヒット商品、流行語ベスト10なんて、流したりしてるけど。 私のベスト1は決まってる。ダントツで。 ウェイチェンゲイン。 ケニアのルオ族の言葉で、その意味は『問題だらけ』   よくないですか? ケニアですよ? むろん、首都のナイロビがどんなに高層ビルの乱立する大都会かは知っている。 アフリカだからって、サバンナでのんびり草を食んでるシマウマさんたちばっかがいるわけじゃないことも。 でも、なんとなく、自然が豊かな所は、人々も健康で楽しく暮らしてる。 そんなイメージがやっぱりあるじゃないですか?   でも、ちがうんですよね? 結局、人のいるところは、どこも問題だらけ!!なわけなのね??   うん、わかった! わかったから。 あきらめるよ。 しかたないことと、うけとめていくさね。 ケニアの草原を吹く風がうかぶせいか、なんかね、逆にちょっとスッキリした気分になったりして(^^)V   そういえば、諦めるっていうのは、ものごとを放棄するって意味じゃなく、本来は“明らかにする”=明らめる、って仏教用語から来てるんですってネ。  ・・・・・ [続きを見る]

サクラサク

桜が咲いた! 本物の桜もだけど、我が家の受験生に“サクラガサイタ”   その昔、合格発表を見に行けない遠方からの受験生には、業者やそこに住む親せきやらが電報で合否を知らせるのが常だった。   受かった人には“祝合格”でもなんでもいいけど、落ちた人には気をつかって、不合格というかわりに“サクラチル”という伝聞が届けられた。 桜散る・・・・ん~っ、なんか、そこはかとなく無念な感じが伝わってくるぞ。   というわけで、我が家というか、わが甥っ子たちも、桜は散りっぱなしだった。   お兄ちゃんは一浪後、国立大に入ったものの、医大へ進みたいという思いを捨てきれず、いわゆる“隠れ浪人”に。 弟も一浪。 模試じゃバッチリなのに、いざ本番となると、頭が真っ白になるんだとかで、楽勝のはずの私立まで、討ち死に。   あぁ!   深呼吸するといいよ。 あ、深呼吸するには、まず息を吐きださなきゃ。 そうよ、ため息だヨ! 答案用紙が配られたら、まずは大きくため息をついてみて? それから、目をつぶって深呼吸ひとつ。 それから問題にとりかかろう。   心配するおばさん(私です(~_~;))は、メールなどしてみるのだけど、いきなりサーバーから“届きません”なんて知らせが来たりして。 なんじゃぁ~~~いっ! 知らないうちにアドレスが変わっていたという・・・。   おばさん、もう、がっくり。 1年にせいぜい1,2回しかメールしないのに、(もちろん、むこうからもくることはないわけで・・・!) 心をこめて送信したときにかぎって、受信不可ってさ。 なんの陰謀??と思うワ。   ともあれ、ほぼ50年、すなわち半世紀前ほども昔の受験おばの助言など、はなより届くはずもなく・・・・。 まぁね、わたくし、本番に強いタイプでしたし! 終了ベルがなって、後ろから答案回収にきた瞬間、ぴかっと答えがひらめいて、ちゃちゃっ◎つけたら大正解!とかさ。   こちらは勉強のことだけじゃなく、やれ風邪はひいてないか元気でいるだろうかと日々案じているのに、ちっとも連絡をくれず、むろんどこの大学をうけているのかなど蚊帳の外のおばさんは、すねるすねる・・・ってか、くじけるんですね、心が。   が、どうにか、サクラガサキ、昨日、甥っ子たちが、我が家へやってきた。 「うわぁ、大きいっ!」 二人そろって180センチ以上の長身。   最近、「こんな広い家たてるんじゃなかったねぇ」が口ぐせの母。 「当たり前でしょ?お母さん、この家、何年たってると思うの?(35年です・・) 昔、4人で住んでた時は、これでちょうどだったの」 「あぁ、そうか・・・・でも、マンションのほうが安全じゃない?ここ売って引っ越そうか?」 「だめだめ。年とって引っ越したら、ボケるってよ!(それでなくても、ぼけてるのに・・・・)」 「あ、そうか・・・・」 そんな話を毎日のようにくり返している家が、急に狭く見える。 「大きすぎて、なんか気味悪いね・・・」 自分の孫なのに、母は小声で私にささやく。 たしかに!! せっかく背が高いのに、なんつうか、二人はアンガールズみたいで・・・ムダに長身なのだった。 昔は、こっそりジャニーズに応募しちゃおっか・・・と思うくらい可愛かったのに、どこでどう間違ったものか・・・・?  ・・・・・ [続きを見る]

初秋?それともまさかの晩秋?

「誘われたら、基本、断らないことにしてるから」 数年ぶりにあった同級生は、“嵐”のコンサートに行ったのよ、と続けた。 「いや、嵐なんて実は何人組かも知らなかったんだけどさ」 「え~~~っ!だって、すごいプラチナチケットだったんじゃないの? のホテルが満杯になって。経済効果なん百億ってニュースでやってたよ」 「らしいわねぇ」 余裕で微笑う彼女に、もう一人の友人が羨望まじりのため息をつく。 「なんだかんだ言って、回ってくるところにはちゃあんと回ってくるのよねぇ」 「う~~~ん。だわね。スマップも行ったしなぁ」 「え~~っ、うっそぉ~~!!いいなぁ」   ほぼ5年ぶり。 60才すぎ、正確には62才の女たちの会話がこれってどうっすか?!!! われながらちとあきれつつも、くりださずにはいられない質問が! 「ね、ね、ね、だれが一番かっこよかったぁ???」 「そりゃぁ、松潤よ。断然。イケメン派のワタクシといたしましては」 と、なぜか気取った口調になる友人。 「え~~っ、そうなの?わたしは桜井君がいいなぁ」 「え~~っ、あたしはニノ!」 って、だからさ、62なら、もっとほかに話すことがあるだろっつうの(へへ)   でも、これ、なんだか見事にそれぞれのキャラクターとリンクしてるんですよね。 松潤好きの彼女は、つねに王道をゆく感じだし。 桜井君派は、ちょっぴり不良(♡)の自分と反対の優等生タイプに惹かれてるんだろうし。 やや脱力系でひねったとこのあるニノがいいあたり、世の中ちょいはすかいに見ちゃう私にはぴったり。 納得ですわ。   あれ、けど。 はたと気づく。 「ね、ね、でも喪中じゃなかった?」 「う~~~ん。いや、49日はすぎてたから。いいのよ」 「へぇ。けど、誘うほうもよく誘ったね」 「うん。まぁ、やるだけのことやったからね。いいのよ。 たぶんわかってたんじゃない?だから誘ってくれたんだと思う」 そっか。 父上を失くして半年もたってないのに、彼女がなんだかすっきりさばさばしてるのは、そのせいなのね?   父上は、ホームも病院も拒否。 断固、最後まで自宅ですごしたいと願ったそうだ。 その意にそうべく、在宅医療の専門家やヘルパーさん、兄嫁らと体制をくみ、 週に半分以上は彼女が泊まりこみ、世話をしていたのだという。 もちろん、彼女には彼女の家庭があるわけだし。 その一方、外国人に日本語を教えるボランティアもつづけていたという。 そういえば、3年前の震災の時は、自分は被害が少なかったからと、他の被災者の支援に行ってたりしたっけ。 えらいなぁ。 それをまた、全然大変そうに言わないとこもネ。 そんな彼女が言った一言が、この一か月ずっと心に残ってる。   「人って、ちゃんと死ねるもんなのよ」   ちゃんと死ねる。 彼女の父上は心臓の持病があり、ずっと血をさらさらにする薬を飲んでいたが、突然下血した。 するとホームドクターが、もう薬はいいんじゃないかな?と言ってくれたそう。 身体に負担の少ないほうがいいとの判断だったが、父上はおかげでむしろ元気になられたのだとか。 最後は海外から帰省中の孫娘らと楽しい食卓を囲み、その翌日、息をひきとった。・・・・・ [続きを見る]

バカぼんのパパも言ってるぞ

突然ですが。 “壁にミミあり、障子にメアリー!”   もしや、これだけで、笑った人いませんか?   実は、これ「俺たちひょうきん族」でやってたコント。 壁に日吉ミミ(!恋~人にふられ~たの♪)と外人女性のポスターが貼ってあって、 さんざ他人の噂したあと、聞かれてるのがわかって さんまがワォと驚く・・・みたいな、たわいなぁいネタ。   へたしたら2,30年前のギャグだと思うんだけど、 わたし、いまだに突如思いだしちゃ、一人、にやっとするとき、あります。   もしや、わたしが「聞き耳おんな」だからかなぁ。 べつにそういうカテゴリーがあるわけじゃないけど。 群衆のなかで、通りすがりの他人がしてる話、ちょろっと小耳にはさんだりするの、好きです。   あ、電車にのるのが好きなのは、そのせいもちょいあるか?   一番おどろいたのは、いつぞや、満員電車の中で前に立った中年女性二人組が、 ぺちゃくちゃやってた時だ。   「ほら、OOっているじゃない? ニュースやってる。実は彼ンとこの長男とうちの息子が仲いいんだけど。 こないだ、離婚したんですって。結婚式にも行ったんだけど、 すごいきれいでいいとこの御嬢さんだったそうなんだけどねぇ。 わからないもんだわよねぇ、人生って」 「へぇ、幸せにみえるわよね。00って。奥さんもやりてで社長してるって、 別荘で並んで撮ってる雑誌かなんか見たことあるわぁ」 「ねぇ?どこに何がころがってるかわからないもんだわよねぇ。あんな完璧そうにみえてもねぇ」 げげっ。 二人の話はさらに続き、おかげでわたしは20年以上会っていない同級生の家庭の現状を知ることとなった。 たしかに、かっこいい人で、奥さんも一応顔見知りだったけど。 「あの、わたしも知り合いですけど」 って、一瞬立ち上がりたくなったけど、そこはそれ、ぐっとこらえたデス(へへ)。   他人が聞き耳たててるの、わかってても止められないことって、ありますもんね。女って。 ん?男もか?   その昔、OLになって驚いたことのひとつは、実に男がおしゃべりってことだった! 学生ならいざしらず、会社員とか大人の男の人って、なんか考え深そうで、 重要なことしか言わなくて、みたいな印象がまだあった、1970年代って、そんな時代です。   今ならね、男がどんなにぺらぺらしゃべっても、いい年してチャラくても、 別に「あっそう?」「だよね?」って鼻先で笑うくらいだけど、昔はね、ちがった。 大の大人は、ワイドショーだとかテレビのドラマなんか見なかったし ましてやゲームにはまっったりしてなかった。 電車の中でも、新聞読んでるか将棋の棋譜見てるか、本読んでるか。 つまり、大人って、ちゃんと大人らしく!見えたんですよ。 と、と、ところが!   ま、わたしの入ったところが、小さな広告代理店ってこともあったかもしれないけれど。 営業の連中が朝っぱらから、うちのテレビ課長のとこへやってきては、社内外の噂をしまくってたっけ。 やれ、どこのだれが昨日クライアントの誰それと飲みに行ったが、なんたらかんたら・・・。 何課のだれちゃんと誰々がつきあってるみたいだが、そこに他の男もからんできて云々かんぬん。・・・・・ [続きを見る]

春待ち月

お~~~い、春はまだかぁ~っ?   「伊豆ではもうウグイスの初鳴きが聞こえたと、友人からメールがきました」 その友人からそのまた友人にと、伝言ゲームみたいに、見知らぬ私のもとまで、春の便りが届いた(^^) ご近所の梅もほころんだ。 とおりすぎてから、ふわり沈丁花の香りに気づいて、 どこで咲いているのかきょろきょろ周囲を見まわすのも、春先ならではの悦び。   「春も、もうすぐそこだよ」 その昔、父が大病をわずらっていたとき、私たち家族にとっては、 “春”はほぼ“希望”と同意語だった。 「あったかくなったら、散歩しよう?桜はまだかなぁ」 何度そんな会話をかわしたことか。   今、またおなじようなことを、闘病中の友人と言いあっている。 5秒と記憶がもたず、何度でも同じことをくりかえす母とも、飽きるほど同じ会話を繰り返している。 「もうすぐ春だね」 「まったくもう!昨日はもう春だと思ったのに、また冬に逆戻りだわ!」 イヤになっちゃうワと、母は大きく肩で息をつく。   三寒四温ってのは、本当ですね。 暑さ寒さも彼岸までっていうのも、あたってるのかな?   なんていってるうちに、春が来た。 一匹のハエとともに(^^)。 なんでも、ハエは気温が24度だか27度(どっちだ?!)を超えると、はじめて孵化するんですってね。 東京の気温は乱高下して、鼻水たらしたかと思ったら汗かいたり、 寒いなら寒い,暑いなら暑いもうどっちかはっきりしてよ!とぼやいていたけれど。 ハエがでてきたら、もう春でしょ。   なぜか、毎年初めて見るハエは、必ず一匹だけ。 ほっそりして、ハエ特有の図々しさはなく、むしろ、トンボみたいなうっすらした羽が華奢でつい見入ってしまう。 もちろん、恒例の行事として、見逃してやる。 たいてい、ガラス窓のあたりでとまどってるふうなので、窓をあけてやる。 ほっそりしたハエは、すぅっとやわらかな春の風にのって出てゆく。 あれから、まだ2匹目は見かけてない。 あ、いつもそうかも。 次に出会うのは5月ころで、ぶんぶん五月蠅=うるさくて、 私はもう心おきなくたたきつぶそうと新聞紙を丸めて目で追ったりする。   最初の一匹は偵察役でもおおせつかって、果敢にこの世にでてくるのかしら? それとも単に気が早いだけ? けど、一匹だけってとこが、やっぱりちょっといいんだな。   水族館でも岩とびペンギンが一匹だけ、人口の小さな岩山の上に、よちよちぴょこんとのぼっていき、 頭をあげ、ほかの仲間とは別の方向をじっとみつめてたたずんでる姿をみると、ちょっとキュンとする。 おぉ、孤高だぁ。   ん? もしや、私って孤独好き? いや、そんなことはないな。 一人の時間も好きだけど、 気のあった仲間とたわいもない話であぁだこうだでもりあがるのは、かけがえのないひととき。   あぁ、早く春がこないかな。 花をみあげながら、久しぶりに会う友だちや仲間たちと、のんびり歩きたいなぁ。・・・・・ [続きを見る]

ため息を深呼吸にかえて

このところ、東京ではお江戸日本橋がにぎわいをみせている。 2020年のオリンピックまでには往時の人気をとりもどそうと、 お祭りやらイベントも盛りだくさん。   野村証券のビルのたもとからは、小さな船が出ていて、隅田川を周遊なんて風流なこともやっている。 水路は東京オリンピックの際に突貫工事で作った高速道路で頭上をほぼ覆われていて、 あらら風流はいずこに? が、大川=隅田川に出ると急に空があらわれ、 視界がひらけ、同時に揺れも強くなると、 客たちはOh!といっせいに声をあげる。 右へ左へとななめと揺られながら、波ごしに見るスカイツリーは、 モダンでいかにも“今”なんだけど なんだか北斎の波間からの富士山とす~~っとだぶって、 いきなり江戸時代と地続きになった気がした。 なるほど、日本橋があらためて注目されるわけだわ。。   して、こたびは(ほほ、江戸風に気どってみました)市川海老蔵主催の『和の世界』へと行ってまいりました。 海老蔵の肝いりで、仕舞や落語、舞踊に歌舞伎の一幕と、 ちょこっとずつ幕ノ内弁当みたいに集めた1時間半。しめて8500円なり。 ・・・あ、すんません、 私は知りあいからまわってきたチケットですゆえ、タダでした・・・。 そう、実は、かの当代きっての人気者・海老蔵をもってしても、この不況のご時世では席が埋まりきらないらしく、 関係者からこの高価なチケットを10枚近くもいただいてしまったのでありました。 みんなに声をかけたら、喜ぶ喜ぶ。 しかも、私の席はチョイ右よりだけど、なんと前から2列目! もちろん、さっさと自分が一番いい席をとった私(~_~;) うひゃひゃ、ラッキーとはしゃいでいると 「あんたってホント人生ついてるわね」 と、母が感心する。 「あのさぁ、たまたま高いチケット手に入ったからってさ。 人生までついてるってオーバーすぎだよ」 と、笑うと、 「そんなことないわよ。どんだけ友達にめぐまれてると思ってるの。いないよ?いまどき、お米送ってくれたりする友達。親せきでもないのに」 と、力説した。 「感謝しないとバチあたるから!」 た、た、たしかに! そう、なんと、私にはさくらんぼだのグリーンアスパラだの北の大地から季節の名産を送ってくれるありがたい友人がいるのだった! し、して、この間はななんとゆめぴりかまで送ってくれちゃって。 もう感謝なんてもんじゃないのでありました。ヽ(^o^)丿 お米って、やっぱインパクトあるわぁ。 生活=命に直結してる感じがするからだろうか?   それはさておき。 当日の劇場はというと、ざっと8割の入りというところ。 600名ほどの定員ながら、端っこには空席がちらほら。 入り口にはマスコミ関係者、出演者関係なんて机が出ていたから、たぶん、招待券はほかにも出てたんじゃないかなぁ・・・。 いや、なにも、海老蔵にケチをつけようっていうんじゃないんです。 タダでいい思いさせてもらって、批判なんてとんでもない。 ただ、不況風が身にしみたというか、 テレビとかバラエティ番組を見てる限りじゃ、 新しい店にはすぐ行列ができて、 消費税値上げのあとも高級時計はバンバン売れて、 宝石店も好調で・・・・なんて聞くと、 いったい本当にそれ同じ日本の話ですかって?気がして、 つねづねひっかかってたもんで。・・・・・ [続きを見る]

風たちぬ

土曜の朝の電車に乗る。 通勤客の姿はほとんどなく、学生の数もごくわずか。 いつもよりはずっとすいてる席に大股を開いて腰を下ろしているのは若い男の旅行客。 足の間に流行りのダブルジップタイプのカラフルなスーツケースをはさみ、なんだか得意気(な気がする)。 乗りこんできた瞬間からずっと仲間の嫁姑問題をうだうだ話しているのは、 70超えとおぼしきおば様3人組。 これから10数年ぶりに友達どうし京都へ2泊3日の旅にでるのだが (全部、つつぬけ(~_~;))3人とも大ぶりのポシェットを斜め掛けにしたうえに 、キャリーバッグ&腕には目いっぱいふくらんだボストンバッグまで。 なにをそんなにつめこんでるわけ?? 噂ばなしはやがて親戚の病気や介護問題、葬儀話にまで及んで、 いいかげんうっとうしいのだが、駅も4つ5つすぎるころには、 いやいや、なるほど人生山あり谷ありなわけやね・・・と、 心のなかひそかに相槌をうったりしてて。 「わたしなんて今朝なんて5時起きして、3日分のおかずこしらえてさ、 えらいでしょ。もう、やんなっちゃう」 「あら、ちょっとやだ、品川まであとなんこ?」 不慣れな電車にあわてるおばさんたちに、 「大丈夫、まだ少しありますよ」と、教えたくなるのだった。 乗客のほぼ9割がたがスマホをヒョイヒョイやってる中、 前のつり革の女子学生はひたすら参考書に目を落としてる。 息をするのも忘れてるんじゃない?ってくらいの集中っぷり。 ちらと表紙を見ると、”東大過去問”のタイトル・・・!! ところどころすれていて、使いこまれてる感ありあり。 紺色の制服に同じく紺色のカーデガン。桜を模した校章はどこぞの名門女子高か? ししえ~~~っ、かっちょえぇ~~っ。 がんばってね! 生真面目な表情を崩さないまま降りていく女子高生の背中に、エールを送った。 そうか、もうそんな季節なのね。 祈る、と書こうとして、うっかり”祝”と書いてしまったのは 、当時イケメンと人気急上昇中だった某俳優。 彼の写真集のエッセイのため、私は彼とふたり、広尾の有栖川公園内の図書館にいた。 都心なのに、たっぷりの緑に囲まれた中央図書館は、 開放感があってちょいセレブ感があるというか、選ばれし者に近づいてる気分というか、 ともかくなんだかちょっといい気分になるうえ、広くて 、席とりの大変な受験生にとってはちょっとした穴場だった。 高い天井の下、はりつめた空気が漂う静まりかえった図書館の大きな机で、 わき目もふらぬ受験生にまじって原稿を書くのは、 いつも人に追われてる人気者の彼にとって、たぶん、つかのまの息抜きだったろう。 タレントのエッセイというと、たいがいはゴーストがいるものだけど、 彼には自分で書くよう勧めた。 南の島の小さな港で舟を待つ人を、”はしけの上には佃煮みたいに人がいっぱいいて、 ゆったり手を振っていた”なんて、ちょっとおもしろい表現をしたりした。 でも、長い文章は書いたことがないというので、 私がプライベートでちょこっとフォローすることになった。 「ん、で、そのとき、一番初めに感じたのは?」 「じゃ、そのあと、どうしたいと思った?」 とかとか。 短い質問をすると、彼が鉛筆をあごにあてたりしながら、 (まだ、パソコンもノートブックも普及してない時代だったのね!) そうだなぁぁと、ぽつぽつ答える。 「そしたら、それ、そのまま書けば?」 図書館は会話禁止が原則だけど、筆談と小声のやりとりは、 授業中のおしゃべりみたいで、私にも楽しい時間だった。 そんな調子で、彼の筆はそこそこいい感じに進んでく。・・・・・ [続きを見る]

作家
: 正本ノン
プロフィール
   
星座
: 水瓶座
血液型
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世良心療内科クリニック

〒047-0032
小樽市稲穂2-9-11 ツルハビル3F
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TEL.0134-24-4556 FAX.0134-24-2556

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