世良心療内科クリニック

小樽市の心療内科、精神科 世良心療内科クリニック

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コラム

baby step

あぁ、びっくりした!

あぁ、びっくりした!
真夜中、寝苦しくて目がさめた。
いや、寝苦しいんじゃなくて、息苦しいんだと気がつく。
あわてて大きく深呼吸する。何度も深呼吸をくりかえす。でも全然ダメ。楽にならない。
いくら吸っても吸っても、胸の底まで空気が届かない!ヤバっ?!

前日も、確かに眠りは浅かった。
やけに寝苦しくて、うとうとしては目覚め、うとうとしかけては目覚め・・・。
いったい、どうしたんだろう、私、普段はバタンキューなのにと、謎だった。
それにしても、寝不足は心底こたえる。
絶不調だわ、なんてぶつくさ言ってる時点では、でもまだ余裕があったのです。

風邪気味なのかな、肺のあたりがなんだかキヤキヤするし。
コホッコホッ、空咳もでたりする。

なんせ、このところの天候といったら、なかった。急に真冬に逆戻りしたかと思ったら、真夏の日差しがてりつけたり。半そでとダウンコートと、とっかえひっかえ。
こんなのあり?
もしかして、これってダーウインだかなんだかのあれか?ほら、そう、自然淘汰ってやつ。
地球がさ、自衛本能発揮して、環境破壊しまくる人類を、滅ぼそうとしてるんじゃないのぉ?
インカ帝国のマヤ暦は、2012年までしかないって話だし・・・。
ま、とはいうものの、ノストラダムスの1999年も、無事すぎたし。
また、似たようなトンデモ話で儲けようとしてる連中があれこれいいたてってるだけのことなんだろうけど・・・。

「もう、ついてくだけで精一杯ですよねぇ」
が、挨拶の枕詞になってたのは、確か。
でも、本当のところ、ついていくこともできなくなっていたのね、私ったら。あらら。

ともかく、苦しくてベッドに横になることもできなくなってしまった。
呼吸がどんどん荒くなって、肩でぜいぜい息ついても一向に楽にならない。
どうしちゃったの、私???怖いよぉ~~っ!
このまま呼吸困難で死んじゃうわけ??
あ、イヤ、待てよ。
もしや、これが噂のパニック障害ってやつか?
過喚気症候群!
確か、テレビで言ってた。
そんな時は吐く息を長~~くして、紙袋かビニール袋で、自分の吐き出した息を吸え!
よろける足で、そこらの紙袋をさがしだし、必死で口にあてがい、できる限り長い深呼吸を試みた。
もちろん、腹式呼吸を意識して、吐く息を長く。
だが、なんもかわらない。ダメだ。
これは過喚気じゃない・・・。

そういえば、と、人間、苦しい意識のなかでも、思い出すもんなんですね。
心筋梗塞で亡くなった父が、生前、苦しくて横になって眠れないと言っていたとき、お医者さんが説明してくれた。
「肺に水がたまってるから、仰向けに寝ると、おぼれてるのと同じような状態になるんです」
し、しえ~~~、陸上でも人は溺れるのか?!
「油断も隙もねえな」
苦しい息で、冗談めかしていった父の苦笑いが浮かぶ。
あの時、父は背中を丸め前かがみになると「あぁ、ずいぶん楽だ」と、長い吐息をついたんだっけ。

トイレのふたの上に座り、どれほど同じポーズでいたんだろう。
目を閉じ,洗面台につっぷして肩で息して、片手には携帯電話。
救急車を呼ぼうか、いや、そんなことをしたら、まもなく80歳になる母親が、気が動転する。
ともかく、夜が明けるのを待とう。
かかりつけのクリニックは、9時にあく。
あと、何分待てばいいんだ?時計をみると、まだ2時20。あと、6時間半以上も待つのか?
あぁ、今、何時だろう?もう4時くらいになった?携帯で時計を見る。2時21分!!うっそ~~!!
もうずいぶんたったかと思ったのに、わずか1分とは?!
もう救急車だ。いや、でも、その前に隣室で寝ている母を起こさねば・・・。やめとこう。我慢できるとこまでしてみよう。
結局、そうしてトイレにもたれて朝がくるのを待った私。

いきつけのクリニックまでは、歩いてわずか2,3分。
まずは、母を驚かせないよう、できるだけ肩で息をしないようにして、不調であることを告げる。
「自転車で行こうかな」
チャリンコならわずか1分足らず。それくらいならまだもつと思ってる私。
「バカじゃない?!お母さんが今タクシーをつかまえてきます!」
と、母。
だが、朝の9時、家の前の通りをタクシーが通る気配はない。
「いいよ、歩いてく」
だが、そこで改めて気がついた。
わずか、2歩あるくだけで、もう息も絶え絶えになってしまうこと。
3歩進んで、ひざに両手をついて、立ち止まる。
「大丈夫?」
横から母が肩を貸そうとする。が、80になる年寄りにどうもたれろというのだ!
心配そうな声も目も、すべてが鬱陶しい。いらつく!
「いいから、先に行っててよ!かえって疲れる!」

母はふりかえりふりかえりしつつ、角を曲がって見えなくなった。
私はご近所の壁伝いに、ぜいぜい進でいく。1ブロック、2ブロック。
最後の角っこで、母がそうっと顔をだす。
「先生も心配してそこまで出てきてまってくれてるから」

「大丈夫?なんで、救急車呼ばなかったの?!」
それがいつもの女医さんの第一声。
「だって、テレビで簡単に呼ぶなっていってるから」
先生の顔を見るなり、少し安心したのか、虫の息だったくせに反論なんかする私。
「あのね、苦しい時は呼んでいいの」
「だって、どれくらい苦しいのか、わかんなくて。私が我慢たりないだけかとか・・・」
「あのねぇ、苦しかったんでしょ?救急車呼ぶ人は指の先ほんのちょっと切っただけでも呼ぶの。問題になってるのは、そういう人たちで。あなたみたいな人が呼ばないでどうすんの?!下手したら、呼吸とまってたかもしれないのよ!!」
憤りつつも、先生はてきぱき指示をして、
「多分これは喘息の発作だから。うちより大きいとこにいったほうがいいわ」
と、すぐタクシーを手配。隣町の病院へ。

連絡を受けていた病院では、いきなり車椅子に乗せられ、急患担当の男の先生が再び
「なんで、救急車呼ばなかったの?!」
聴診器を胸だけじゃなく、肩にもあてたうえで、「あぁ、これは苦しかったろう。ぼくも喘息もちだからわかるんだよね」
そう言われたとたん、思わず涙ぐみそうになった。
急になんだか力がぬけて、自分がずいぶんと緊張していたことに、気づいた。
お医者さんって、やっぱり、すごいなぁ。たった一言で、こんなにもほっとさせるなんて。
その信頼感というか、安心感というか。

がしかぁし、この先生。とんでもないそそっかしやさんというか、粗忽ものというか。
まず、車椅子の私の前にすわろうとして転びかけるし、いやいや失礼とかいって、ペンは床に落とすわ、机の上の書類はがしゃがしゃひっかきまわすわ、まぁ、落ち着きがない。
大丈夫なのかぁ、こんなんで?
はじめの一言で安心したのもつかのま、もう疑いの気持ちがふつふつと。
看護仕さんがまた冷ややかに、そんな先生を横目で見てるですよ。
アタフタパタパタしてる先生に、離れた位置からぶっきらぼうに「先生、ガスは?」
「あぁ、そうだったそうだった。計らなくちゃ。はいはい、ちょっと辛いだろうけどね、ここ横になって」
血液中の酸素と二酸化炭素の濃度をはかるため、脚の付け根の動脈から採血するとの説明に、私、思わず
「先生がするんですか?」
「そうだよ、なんで?」
なんでって・・・・。

ともかく、結果、健康な人を100としたら、95でもかなり厳しい数値が、私の場合は91ということで、即、人生初鼻チューブ、初点滴とあいなった次第。
それから2週間、自宅療養。毎日ずうっと寝て暮らしている間に、季節は初夏へ。
通院のため、久しぶりに外へ出たら、まぁ、バラの美しいこと。新緑のつやつや生き生きしていること。
今もまだ吸入はしてるし、すぐ疲れるけど、どうにか元気になってきて思うこと。・
いやぁ、世の中、何があるかわからない。
50すぎまで、よもや自分が喘息にかかるとは、思ってもみなかった。まして、発作をおこすなどとは!
なんでも、遠因はいろいろあるだろうけど、疲れとストレスも大きな引き金になるとか。
そういわれてみれば、思い当たる節がないでもない・・・。

それにしても、この世の中、つくづく、健康な人を基準にできてるんですね!
まるで、弱っちいやつは隅っこにいってろと言わんばかり。
駅の過剰放送や家電量販店のバカみたいな大音量には、前を通りかかっただけで、ヘトヘトに。
急ぎ足の人々も、きらきらイルミネーションもすべてが、へばっている私には”攻撃的”で負荷になるのでした。いやはや。

世の中、もっといたわりを!!

身をもって新たに得た、ささやかな教訓ではありました。

そうそ、「不思議の国のアリス」のウサギの帽子屋さんみたいにせわしなかったお医者さんは、結果的にはすごくいいお医者さんでした。注射も上手だった(^^)
いいお医者さんに当たると、ほんとほっとします。

というわけで
Drセラ.頼りにしておりまするです♪!

作家
: 正本ノン
プロフィール
   
星座
: 水瓶座
血液型
: A 型

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第2・第4・第5土曜日、日曜日、祝日

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